左不全麻痺の女性。
身体の動きの良さの割に、
「もし出来なかったら、、」という気持ちが強く、左上肢の使用頻度が低い。
もっと使ったらいいのに!
と言っても、そうはいかない何かがある。
そんな方の来店動機は、
「左手の機能を良くしたい。」と、それだけ。
『 良くなったら何がしたいですか?』
という質問の、答えは持ち合わせてない。
『 逆に出来なくなってる事はなんですか?』
と聞いても、それも分からない。
『出来ない事』に焦点を当て続け、
『出来なそうな動作』を避け続けてきたから、それは必然。
銀マットに仰向けになり、
右手(非麻痺側)をマット上で滑らせて動かしてみる。
次に目をつぶり、
左手(麻痺側)を滑らせるイメージを、頭の中で行ってみる。
次に右手もイメージだけ。
比較する。
左手の動きがスムーズではなく、
マットの上でどうしても滑らないらしい。
頭の中で運動を企図した時点で、うまくいかない。
ここに時間をゆっくり使ってみる。
右手を動かす時のような、銀マットがスルスル滑るイメージを、
左手を動かす時にも得られるように。
そして!!
検証・・・しない。
という 笑
イメージの時点でうまくいない時点で!
『失敗するかも〜』と思いながら動かし始める時点で!
ということに気づいた。
という喜びを分かち合いました。
朝に立てる1日のスケジュール。
月曜に立てる1週間のスケジュール。
自分の手帳を見てみると、
「やりたいこと」と「やること」の区別がつかないことに気づく。
やりたいことをたくさん書きすぎて、
1日が窮屈になり、出来なかった自分への後悔まで連れてくる。
あぁ、出来ないんじゃなくて、
スケジュール立てるのが下手だったんだなぁ。と気付かされました。
この女性。
その後、なんとなく左手を滑らせたら、
『 滑った!最初のイメージなんだったの♪ 』と、
動くという結果よりも、
「最初の自分のイメージの低さ」に対する気づきを得たようでした。
何か、このかたの生活に影響してこないかな。